限定スタメンも 巨人高橋由に課せられる広島黒田“攻略担当”
巨人が26日、約1カ月間の宮崎、沖縄春季キャンプを打ち上げた。原監督は「100%に近いくらい、それぞれがしっかり準備し、自覚もあった。自分の中で“野性味”を実行している」とこの人らしい独特の表現で総括。今季から打撃コーチ兼任となった高橋由伸(39)については「兼任になって選手としてもさらに良くなった」と目を細めた。
とはいえ、開幕直後に40歳を迎える故障がちのベテランに、“一年通じてレギュラーを張れ”なんて酷な話。そんなことは原監督だって承知している。高橋由にしかできない仕事――。これを求めているというのだ。メジャーからの20億円のオファーを蹴り、米ヤンキースから広島に復帰した黒田博樹(40)対策である。
■高橋由だけが黒田をカモに
巨人は黒田の広島時代、通算17勝20敗と負け越している。最後の4年間は3勝13敗と抑えられたイメージしかない。原監督は先月の大学での講義で「黒田君がカープに復帰する。球界はもちろんカープ全体も、かなり平熱が上がる。いい沸騰状態で臨んでくる。要注意、強敵です」と興奮気味に話していた。そんな中、高橋由だけは119打数36安打、打率.303、13本塁打、31打点。1学年上の黒田を最もカモにしていたのだ。