大田と沢村も故障で「原プラン」崩壊 巨人は結局“阿部依存”
侍ジャパンの沢村拓一(26)が昨11日、予定されていた欧州代表戦の登板を回避した。試合前の練習ではキャッチボールを行わなかった。故障とみられるが、「残念。遠投はしなかったけどブルペンでは投げた」とだけ話し、足早に球場を後にした。巨人では今季からリリーフに転向。「代表でもそういう起用を考えている」と期待していた侍ジャパンの小久保監督はガッカリだろう。同時刻、福岡でオープン戦を行っていた巨人の原監督はもっとガッカリだ。自信をつけさせるため、小久保監督にメンバー選出を猛プッシュしたという。それより何より、これまで完璧な投球を続け、「このままの調子ならクローザー」と明言していたストッパー沢村は、今季の目玉でもあった。
福岡でも故障者が出た。原監督に4番を任されるなど、優先的に起用されてきた大田泰示(24)が、一回2死満塁の好機で遊ゴロに倒れた際に左太もも裏を負傷し、そのまま交代。アイシング治療後に宿舎に戻ってしまった。
■主将の坂本も「4番は阿部さんなんじゃ?」
オープン戦11試合で巨人だけが本塁打ゼロのまま。明るい材料はこの日、二軍戦で安打を放ち、14日に一軍に復帰する見通しとなった阿部くらいのものだろう。侍ジャパンで1打数無安打1四球だった巨人の新主将・坂本勇人(26)に巨人の4番問題について聞くと……。