白鵬は“変化”否定 稀勢の里戦で噴出した空虚な「相撲道」論争

公開日: 更新日:

「相撲は純粋な競技ではなく興行です。だから八百長や暴力団との関係が表面化しても、あの程度の騒ぎで済んだ。それに大相撲には行司の他に勝負審判なんて者がいる。今は差し違えた行司は形だけでも進退伺を出す。でも、審判たちはおかしな判定をしても責任を取ったなんて話は聞いたことがない。先場所、審判部を批判した白鵬がマスコミに叩かれたが、批判されてもしょうがない部分はある」

■まるで報じられなかった双葉山の醜聞

 横綱に相撲道を求める人は、69連勝した双葉山のことをよく引き合いに出す。しかし、「昭和の大横綱」とか「角聖」とか言われた双葉山に逮捕歴があることはあまり知られていない。

「双葉山は現役引退後、新興宗教にのめり込んだ。その関連で警官相手に大暴れして逮捕されたことがある(璽光尊事件)。双葉山を神格化したいマスコミは醜聞についてはほとんど報じないですからね。相撲は勝たないと昇進しない。どんな手を使ってでも勝てばいいのです。横綱の変化がダメというなら、横綱、大関は変化したら負けというような規則を作ることです。横綱に品格などというものを求めるのはうんざりです。それにしても、相撲中継の度が過ぎるヨイショはどうにかならないか」(松野氏)

 大相撲に高尚なものを求めることほど、不毛なことはないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方