満身創痍で世界選手権銀の羽生結弦 想像以上に深刻な“病状”
28日の男子フィギュアスケート世界選手権で2位に終わった羽生結弦(20)。ショートでは首位に立ったものの、フリーでは冒頭の4回転ジャンプを連続ミスするなど、本来の調子とは程遠い内容だった。
昨年11月の中国杯での他選手との激突や、翌月の腹部手術、さらには1月の右足首捻挫による練習不足などが重なって調子が上がらなかったと言われる羽生。中でも厄介なのが、昨年12月に手術を受けた「尿膜管遺残症」だという。
尿膜管とは、生まれた時に付いているへその緒と膀胱をつなぐ管のこと。本来ならこの管は生後、自然になくなっていく。羽生は昨年末、この管が体内に残存していることで腹痛を誘発していたことが判明。すぐに緊急手術で除去したが、患部の異常や後遺症などが残る可能性があるというのだ。フィギュア選手にとって下腹部はジャンプの際に最も力を入れる重要な部分。そこに不安を抱えるとなれば、本来の精度の高いジャンプに影響が出ると心配されているのである。
連覇を狙う18年の平昌五輪まで3年。時間が解決してくれればいいのだが……。