6番アイアンを真っ先にマスターする
「そこで私は最初に6番アイアンを徹底的にマスターさせることで、その半分の時間で全部のクラブを打てるようにした。6番アイアンのロフトは35度前後ですが、これはドライバーとサンドの中間のロフト角。おまけにクラブの長さも真ん中。この6番アイアンをマスターできたら、スイングの基礎はできあがったも同然。次に5番、7番とすんなり進んでいけるんです」
確かに、あれもこれもと欲張らず、まずは1本をきっちりマスターする。これだけは誰にも負けないという“何か”。ゴルフの場合ならば、得意クラブを1本つくることが、ゴルフ上達につながるのは間違いない。
坂田塾はコースに出た時も、使えるのは6番アイアンとパターだけ。ティーショットからアプローチまで、すべて6番アイアンしか使えないとなると、自然にハザードを避けることや、コース攻略も身についてくる。
笠は小学生の時に、すでに6番アイアンとパターだけでハーフ50を切っている。何年やってもスコア100が切れないならば、まずは笠プロと同じプロセスをたどってみてはいかがだろうか。
(ゴルフライター・マーク金井)