トゥヘル氏と香川の相性は? ドルトムント監督交代の“吉凶”

公開日: 更新日:

 では、マイナスがあるとすれば何か。

「ドルトムントのクロップ前監督は、素早く相手ボールを奪取し、ショートカウンターから一気にシュートに持ち込むチーム戦術を植え付けましたが、香川には守備の負担を軽減した上で攻撃に専念させていました。これがチーム力アップにつながったからです。トゥヘル氏も、前監督と同じスタイルのサッカーですが、決定的に違うのは特定の選手を特別扱いしないこと。香川も、敵ボールの時には相手を必死に追い掛け回さないといけないし、これまでみたいに試合中に足を止めたりすると、信頼を失うことになるでしょう」(サッカージャーナリスト)

 もっとも、今度の監督交代は、香川が日本代表で存在感を増す絶好のチャンスでもある。

「実はハリルホジッチ代表監督のサッカーもクロップ、トゥヘル氏と似通っており、フィジカルと運動量を重視し、ボール支配率よりもカウンターで効率的に相手ゴールに迫っていくタイプ。香川が意識的にプレースタイルをトゥヘル新体制にフィットさせ、ドルトムントで主軸を張れるようになれれば、ハリルホジッチ日本代表にでは中心選手として活躍できるでしょう」(前出のジャーナリスト)

 マンU移籍が失敗に終わった後パッとしない香川には、“再生”のチャンス到来なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • サッカーのアクセスランキング

  1. 1

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  2. 2

    韓国サッカーの悲惨すぎる現状を“身内の識者”がボロクソ批判《指揮官が時代遅れ》《協会会長が無能》

  3. 3

    ソシエダ久保建英が《鬼の形相で不満アピール》…凋落甚だしいチームに愛想尽かし移籍する日

  4. 4

    佐野海舟「10月代表復帰」に現実味…不同意性交容疑で逮捕も不起訴、マインツでフル回転の活躍

  5. 5

    59歳で亡くなったイタリアW杯得点王スキラッチさんを悼む…ジュビロ磐田で日本サッカーを叱咤激励

  1. 6

    Jリーグ新人年俸倍増も...人材流出防止《効果は期待薄》の根本理由とは?

  2. 7

    もう「草サッカーのレベル」なのに…キング・カズ「還暦プロサッカー選手」に現実味

  3. 8

    ソシエダ久保建英「監督批判?」の波紋…“途中出場”に不満か、ゴール後に《オレを誰だと思っているのか?》

  4. 9

    森保Jの爆勝スタートの裏に2人の立役者…移動、練習環境、雰囲気づくりで好アシスト

  5. 10

    森保Jに早くも浸透「長谷部誠効果」の中身 欧州組を納得させる説得力で指揮官の悩み一気解消

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  2. 2

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  3. 3

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    阿部巨人が《もっともビビる》阪神投手の復帰でCS戦々恐々…Gナインに根付く苦手意識

  1. 6

    阪神・大山悠輔を絶不調に変えた根本原因…良かれと取り組んだオフの肉体改造が裏目

  2. 7

    兵庫パワハラ知事やコバホークも? 東大→官僚→政治家は“ピカピカの経歴”にあらず旧いタイプ

  3. 8

    やす子「24時間テレビ」での好感度上昇は諸刃の剣…早くも“イジリにくい芸人”になる懸念

  4. 9

    キムタクが迫られる「主役の座」からの退場…盟友からも“二番手”降格を提言される異例の事態

  5. 10

    神田正輝「旅サラダ」“有終の美”前に拒絶態度は変わらず…沙也加さん元カレ舞台中止で復帰は絶望的