“伏兵”川島の一発で首位浮上 ソフトB支えるブ厚い「選手層」
ソフトバンクが17日、伏兵の一発で今季初のリーグ首位に浮上した。
主役は昨季途中、ヤクルトからトレードで移籍してきた川島慶三(31)だ。0-0で迎えた五回1死の第2打席。西武の先発・郭のチェンジアップをとらえた打球は今季からヤフオクドームの旧外野フェンス前に新設された「ホームランテラス」に吸い込まれた。本人にとって2シーズンぶりの本塁打は決勝弾になった。
「ホームランは出来すぎ。でも、いつファームに行けと言われるかもしれないので。必死でやってます」(川島)
4月12日の日本ハム戦で正二塁手の本多が右足首を捻挫。代役として川島が一軍昇格した。選手層の厚いソフトバンクで二軍選手が一軍昇格できるのは主力のケガ以外ほぼない。いくら二軍で好成績を残してもチャンスすらもらえない。そんな事情から、他球団の控え選手とは違い、複数ポジションをこなすのは当たり前。川島はその典型例で、本業の二遊間はもちろん、捕手を除いたほとんど全てのポジションを守れるようにして有事に備えていた。
昨季までソフトバンクの育成選手だった中日の亀沢恭平(26)が今季、レギュラーとして活躍しているように、ソフトバンクの二軍には他球団なら即一軍クラスの選手がゴロゴロいる。ここまでモタモタしていたのが不思議だ。