「松坂はさらし者」 ソフトB佐藤コーチの指導に権藤博氏怒り

公開日: 更新日:

連載「権藤博の流儀」第22回】

 松坂大輔の心中はいかばかりか。私だったら、ふざけるな! と頭にくる。

 コーチの仕事はまず、選手を「見る」ことだ。ジッと観察し、選手の長所、短所を理解する。併せて、投手でいえば、良い状態のときの投球フォームと悪い状態のときのフォームを把握する。そして、選手が何か壁や障害にぶち当たって困っているときに、そっと手を差し伸べる。コーチの本質は添え木であり、黒子。そのためにまず、選手を「見る」のだ。

 あくまでシーズンに向けた準備段階の春季キャンプは、特にそうでなくてはいけない。選手がどういうオフを過ごし、どういう鍛錬を積んできたか、その状態を把握するのが先決で、教え魔のコーチが少なくない日本ですら、最近は新人選手にだっていきなり手取り足取りの指導をする監督、コーチは減ってきた。

 それを、松坂がやられた。プロで16年のキャリアがあり、日本で108勝、メジャーで56勝を挙げている「平成の怪物」に、キャンプ5日目、実質初めてのブルペン入りという段階で何を教える必要があるのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」