“金満”FIFA窮地 脱税の元理事「司法取引」で巨大汚職発覚

公開日: 更新日:

 14人が総額約185億円の違法行為と贈収賄で起訴され、一大スキャンダルへと発展しそうな国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件だが、きっかけはなんと元理事の脱税だったというからびっくりだ。

 2011年にチャック・ブレイザー元理事(66)が巨額の脱税容疑で米司法当局に摘発され、司法取引でFIFAの汚職を洗いざらいぶちまけたのだ。しかも、同氏はおとりになって、この4年間、FIFAの主要な関係者との会談を隠しマイクで録音。これで米司法省は、動かぬ証拠をつかむことができたというわけだ。

 ブレイザー氏はもともと北中米カリブ連盟の資金約17億円を横領、90日間の活動停止処分を受けるなど、いわく付きの人物。ところが同氏はがんで余命が長くないと分かり、司法当局に全面協力となったようだ。

 現地27日(日本時間28日)、米ブルックリン連邦地検は会見で、事件の経緯や起訴内容などを記載した分厚いファイルを報道陣に配布。10年南ア大会開催で南ア側から、FIFAの元副会長側に約12億円の賄賂が渡った疑いなど、具体的なケースが明らかにされている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由