カネまみれのサッカー界 王国ブラジルの大物にも捜査のメス

公開日: 更新日:

■テイシェイラは無申告の海外口座に約184億円

 そもそも、世界のサッカー界はうさんくさい連中が跋扈している。

 同じくこの日はブラジル警察が、脱税と資金洗浄(マネーロンダリング)の容疑で、同国サッカー連盟(CBF)のリカルド・テイシェイラ元会長(67)の捜査を始めたことを明らかにした。CBFではマリン前会長が、W杯開催地選定時の贈賄容疑で先月27日に逮捕されたばかりだが、今度は元会長が在任中の09~12年に無申告の海外口座に4億6400万レアル(約184億円)を振り込んでいたというのだ。

 海外サッカー事情に詳しいノンフィクション作家の田崎健太氏が言う。

「テイシェイラは、FIFAの前会長(74~98年)だったアベランジェ氏(99)の娘婿。自国のブラジル・サッカー連盟との関係がよくなかったアベランジェが89年に娘婿(97年離婚)のテイシェイラを会長に据えたのです。テイシェイラ会長は代表選考にもやたら口を出す人物で、当時は『アレ?』と思う代表もいた。06年に代表監督に就任したドゥンガはテイシェイラに対し、『代表選びに口を出さないで欲しい。口を出すなら私は監督を辞める』とクギを刺したほど。義父のアベランジェも過去に収賄疑惑で調査されたことがあるが、テイシェイラも数々の汚職に関連したとの疑惑が指摘されてきた。『ブラジルのサッカー界を最も悪くした』ともいわれている人物です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる