“4冠王”視野のヤクルト山田に早くもメジャーが熱視線
「特筆すべきはスイングスピードの速さ。高校時代からすでに150キロ以上あった。ちなみに同僚のバレンティンのスイングスピードが151キロで日本ハムの中田翔も同じくらい。いかに山田のスイングが速いか。だから速球に力負けしないし、長くボールを見極められる。変化球も苦にしないということです。出塁率(.413=1位)が高く、2ストライク時の打率もいい。この日、カウント2-2から左前打を放ったように、2-2、3―2の成績が優れている(打率.308、3本塁打、6打点)。メジャーに行く日本人内野手は守備で苦労することが多いが、山田は肩、フットワークともに現状で合格点はつけられる。メジャーは優秀な二塁手が手薄で、山田を欲しがる球団は少なくないはずだ」
ヤクルトでは青木(現ジャイアンツ)が11年に入札制度でブルワーズに入団している。
「青木の場合は174センチと小柄で、日程がハードなメジャーで耐えられるかとの懸念があったが、山田は180センチ、76キロで23歳という年齢を考慮するとまだウエートが増えるはず。昨季は143試合、今季は全試合に出場。体力も問題ないだろう」(前出のスカウト)
現実的にヤクルトがオフにポスティングを許可する可能性は極めて低いが、メジャーが才能を高く買っていることだけは間違いない。