熱投報われない広島マエケン “QS率100%”をメジャー高評価
終わってみれば、いつもの広島だった。
2日の日本ハム戦に先発した前田健太(27)は八回まで6安打2失点、10奪三振。しかし、この回で122球となり、やむなく交代となった。
この時点で嫌な予感がしたファンも多かったはず。案の定、守護神の中崎と戸田が合わせて3安打4四球と乱れに乱れ、一挙5失点。試合に負け、5勝目をパーにされた前田もベンチでボー然としていた。
前田は防御率1.76ながら、4勝4敗。打線の援護に恵まれない、降板後に中継ぎに試合をぶち壊されるなど、なかなか勝ち星を伸ばせない。今季は成績とチームの順位次第ではポスティングを行使してのメジャー挑戦が認められているといわれているが、これではいつまで経っても夢はかなわないのではないか。
しかし、あるメジャースカウトは「我々はいつだってウエルカムだ」とこう言う。
「メジャーではリリーフと打線に左右される勝ち星は、さほど重視されない。何より大切なのはQS(クオリティースタート)だからね。マエダはよく投げているよ」