著者のコラム一覧
森高夕次漫画家・漫画原作者

1963年、長野県生まれ。コージィ城倉のペンネームで89年「男と女のおかしなストーリー」でデビュー。原作を務める「グラゼニ」(「モーニング」連載中)は「お金」をテーマにした異色の野球漫画としてベストセラーに。

モリタカ的14年プロ野球最大の事件 ヤクルト山田哲人に“グラゼニ”を見た!

公開日: 更新日:

 14年プロ野球界の最大の私的エポックは、ヤクルトの若きスター候補の山田哲人(22)の大ブレークである。

 高卒4年目の山田は右打者として歴代最多の193安打を放ち、最多安打のタイトルを獲得。打率.324、29本塁打、89打点で文句なしの1年だった。年俸は2200万円からの8000万円と実に264%のアップ。最下位だったヤクルトとしては破格の昇給で、まさに実力でゼニを勝ち取った。

 同僚の雄平もプロ12年目で野手としてブレークし、年俸大幅増は確実。ヤクルトファンの僕としては、この2人が“グラゼニ”を体現してくれたのは本当に喜ばしい。

 山田は、10年ドラフトの外れ外れ1位。斎藤佑樹日本ハム)、塩見貴洋(楽天)をクジで外しての指名だった。山田が大活躍した一方、斎藤は日本ハム在籍4年間でわずか13勝止まり。右肩痛に苦しむなど、将来が若干怪しい感じもする。

 もし斎藤がヤクルトに入っていれば、投手不足だったり、早大時代にプレーした神宮という地の利もあったりで、今より活躍していたかもしれない。力が発揮できるかどうかは、環境や運に左右されることが往々にしてあるとあらためて思わされる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由