ドラ1岡本昇格で“尻に火”でも 巨人・村田は依然崖っぷち
「(三回にタイムリーエラーで)若い田口の足引っ張っちゃって申し訳なかったけど、1本打ててメッチャほっとしている。正直、メッチャうれしかった」
30日の中日戦。5点差を追い付いた五回1死から、巨人の村田修一(34)が右越えへ10号ソロを放った。逆転勝利で上がったお立ち台では「メッチャ」を連発しながら安堵の表情を見せた。
27日に同じ三塁手でドラフト1位ルーキーの岡本が一軍初昇格するや、眠っていた村田が打ち始めた。28日の試合でも3ラン。なかなか出なかった一発も出始めた。岡本はこの日、出番はなかったが、村田は「いつか岡本に抜かれると思うし、そういう時期が来るかもしれない。いろんなことを伝えていきたい。岡本の成長とともに、ボクももうひとつ野球人として成長できるように見守っていきたい。ボクの全てを岡本に伝えて最後まで頑張っていきたい」と、まるで引退を覚悟しているかのような口ぶりだった。
■古巣から心配の声も
1試合ヒーローになったところで打率.234。かつて原監督が「枢軸」と呼んだ4人衆の一角も、今や好機で代打を送られることが珍しくなくなった。定評があった三塁の守備も、この日のタイムリーエラーで今季11失策目。そんな村田をなんと古巣ナインが心配しているという。DeNA関係者がこう話していた。