打線沈黙の巨人 二岡氏入閣構想で加速する「高橋由伸監督」
結局、延長十一回の末にサヨナラ負けを喫した巨人のチーム打率は、.242でついに12球団ワーストに転落。開幕から一向に打開策を見いだせないコーチ陣に対する球団の不満は募る一方で、清水打撃コーチひとりを川相ヘッドコーチ、村田総合コーチがサポートするいびつな陣容を見直すべき、との声がチーム内には早くからあった。
「二岡入閣は近い将来に実現するであろう、松井秀喜監督、あるいは高橋由伸監督を見据えた人事でもあります。特に1歳上の由伸と二岡は巨人時代から一緒に自主トレを行うなど、兄弟のような仲。来るべきときに備えて、指導者としての経験を積んで欲しいというのが球団の希望でしょう」(同)
敗れた3位巨人と首位阪神とのゲーム差は3に広がり、4位広島には2.5ゲームに迫られた。契約最終年の原監督の去就は微妙な状況で、「高橋由-二岡体制」は予想よりずっと早くやってくる可能性もある。