反骨を原動力に米ツアー初V 野村敏京はなぜ海を渡ったのか
【ISPSハンダ女子オーストラリアOP】
トップタイ発進の野村敏京(23)が最終日8バーディー、1ボギーの65で回り、通算16アンダーまでスコアを伸ばし、世界ランク1位のリディア・コ(18)に3打差、米ツアー通算40勝のカリー・ウェブ(41)に7打差をつけて、米女子ツアー本格参戦3年目にして初優勝を飾った。
「とても興奮している。ショットが良かったし、パターも信じられないくらい良かった」(野村)
日本人女子プロが海外の大会で勝つのは2012年の宮里美香(26=セーフウェイクラシック)以来、3年半ぶり。史上7人目の快挙だ(国内開催のミズノクラシックなどを除く)。
ところが、優勝決定後のウオーターシャワーに加わった日本人プロは1人もおらず、グリーン上を飛び回ったのは仲のいい韓国選手ばかり。それどころか日本人が勝ったというのに、デカデカと1面で報じたスポーツ紙は1紙だけだった。これが横峯さくらの米ツアー初優勝なら各紙とも1面で扱うだけに、マスコミの関心もそんなものなのだ。