“想定外”の声も FIFA新会長インファンティーノ氏は何者?
贈収賄スキャンダルに揺れているFIFA(国際サッカー連盟)の新しいリーダーが決まった。
26日、スイスのFIFA本部で臨時総会が開かれ、UEFA(欧州サッカー連盟)のインファンティーノ事務局長(45)が、第9代FIFA会長に選ばれたのである。
会長選に立候補したのは4人。1回目の投票で有効投票数(207)の3分の2以上を獲得した候補者はおらず、2回目の投票でインファンティーノ氏が過半数の115票を獲得。有力候補といわれたアジアサッカー連盟・サルマン会長は88票と伸び悩んだ。この結果について「想定外」という声は少なくない。
54協会を擁するアフリカ連盟が、総会前に「アフリカは協会によって貧富の差が激しく、アジアと似た問題が多い。サルマン氏がアフリカの状況を改善してくれるに違いない」と明言。これにアジア連盟の46協会の票を加えると「インファンティーノ事務局長に勝ち目は薄い」(サッカー記者)ともっぱらだった。
「欧州に近い北アフリカの一部、中南米の票がインファンティーノ新会長に流れた」(前出の記者)