保釈された清原被告 5月「法廷逆襲」に巨人軍は戦々恐々
覚醒剤取締法違反(所持、使用)で逮捕、起訴された元プロ野球選手の清原和博被告(48)が17日、勾留先の警視庁本部から保釈された。
周辺道路の安全確保を理由にカメラの前での謝罪はなく、保釈前に「たくさんの方々にご迷惑とご心配をおかけしてしまったことを心よりお詫び申し上げます」とコメントを発表。乗り込んだワンボックスカーの後部座席は覆い隠され、久しぶりにシャバに出た清原被告の表情は見えなかった。
持病の糖尿病治療のためとして入院先に直行した清原被告だが、今後、薬物の専門家による検査を受け、長い療養生活に入るとみられている。再び公の場に姿を見せるのは5月17日に決まった初公判の見込みだが、その清原被告の法廷証言に戦々恐々としているのが、賭博問題で大揺れのプロ野球界だ。
覚醒剤の使用を全面的に認めている清原被告は、警視庁の調べに対し、動機について「嫌なことを忘れるために使った」と供述しているらしい。だが、依然として使用開始の時期や入手先などの真相は「闇」のままだ。清原被告の法廷証言に注目が集まる中で、とりわけ神経をとがらせているのがプロ野球界。現役時代のクスリの使用について“爆弾証言”が飛び出すのではないかと警戒しているためだ。