マエケン抜けた広島も首位争い 「エース売却」何が効用か

公開日: 更新日:

「絶対的エースが抜けたことで、それまでパッとしなかった若手が目の色を変えた。その年の開幕投手を任された斎藤佑や当時3年目の中村勝がそうだし、吉川もそのうちのひとりでした。首脳陣も若手の底上げを図るために苦心惨憺だった。吉川はそれまで四球を連発しては交代させられるんじゃないかとベンチをチラチラ見るような投手でしたが今年は必ず辛抱して使うとハッパをかけてその気になったのです。一方でリードしているときは相手打線につかまりそうな中盤にスパッと代えることで、勝ち星と自信を植え付けていった」

 日本ハムはそもそもチームを活性化させるためにベテランの放出をいとわないチーム。トレードも補強より、芽が出そうな若手に出場機会を与える目的でベテランを放出するケースが多い。長期間にわたったチームづくりをしていればこそ結果も出たとはいえ、ダルのメジャー移籍にはこんな“副産物”もあったという。

「ダルはチーム内で飛び抜けた存在だった。だからある程度、単独行動も認められていた。けれども、それが結果としてチーム内の和を乱すこともあった。ダルがいなくなったがゆえに、内部の連帯感が強くなった部分はあるかもしれません」とは前出のOBだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末