EURO開幕 優勝候補フランスは大苦戦もルーマニアに辛勝
4年ごとに欧州王者を決めるユーロ(欧州選手権)2016が、ホスト国のフランス(7大会連続9回目の出場)とルーマニア(2大会ぶり5回目)との一戦で幕を開けた(日本時間11日午前4時キックオフ)。
フランス、ルーマニアにスイス(2大会ぶり4度目)、アルバニア(初出場)のグループリーグA組の中でルーマニアはユーロ初戦は3分け1敗とスロースターターで知られている。ユーロ初戦は84年大会以降7戦無敗のフランスにしてみたら「勝ちを計算できる相手」。
もっとも、試合は優勝候補フランスのモタつきばかりが目立った。
開始直後からルーマニア選手の速い出足に圧倒され、それでも0─0で迎えた後半13分、FWパイエのクロスをCFジルーが空中戦でGKに競り勝ち、ヘディングシュートで先制弾! ここからフランスに流れが傾くと思われたが、7分後にルーマニアMFスタンチュの突進を、DFエブラがペナルティーエリアの中で蹴り倒してイエローカード。PKを決められて同点に追いつかれた。
ドロー決着間近となった後半44分、先制点をアシストしたパイエが大仕事だ。ゴール正面やや右サイドから左足を振り抜き、土壇場で値千金の決勝ゴールである。
スコア以上に「もどかしい」展開の末、フランスがどうにか勝ち点3をもぎ取った。