ボクシング井岡 V3でも消えない“ゴンザレス回避”の汚名
20日に3度目の防衛戦を行った、WBA世界フライ級王者の井岡一翔(27)。キービン・ララ(21)を下し、防衛に成功した。
が、ボクシング関係者の中には井岡を評価しない人間が少なからずいる。ライトフライ級だった13年、井岡は同級スーパー王者のローマン・ゴンザレス(現スーパーフライ級)との統一試合を回避。ゴンザレスは同級最強といわれていただけに、すっかり「強い相手とは戦わないボクサー」という印象が定着してしまった。
ファンが見たいのは強いボクサー同士の対戦だ。例えば同日、IBFスーパーバンタム級1位の和気慎吾はTKO負けを喫するも、顔面を紫色に腫らして血だらけになりながらも11ラウンドを戦った。八重樫東も14年にゴンザレスと真っ向から打ち合い、負けはしたが健闘を称えられた。
井岡が逃げたゴンザレスには、WBOスーパーフライ級王者の井上尚弥が「対戦する時が楽しみ」と、今からやる気満々だ。すっかり井岡の影は薄くなってしまった。
記録には残るが記憶に残らないボクサーとなりそうだ。