またもKOならず…消化不良防衛の井岡に“魅せる”パンチなし

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 これではボクシングファンは増えない。

 WBA世界フライ級王者の井岡一翔(26)は、挑戦者ロベルト・ドミンゴ・ソーサ(30・アルゼンチン=同級10位)を3-0の判定で下し、初防衛に成功した。

 ミニマム級、ライトフライ級を制した井岡は、4月にフアンカルロス・レベコを2-0の判定で破り、日本人2人目の3階級制覇を達成。今回の試合は、日本人初の世界戦3階級でのKO勝ちがかかっていたが、本人が宣言した「KO防衛」は見せられなかった。

 井岡は直近の5試合でもKO勝ちは1つだけ(1試合は判定負け)。軽量級ではヘビー級のような豪快なKO劇は望めないにしても、ファンはやっぱり壮絶な打ち合いやダウンが見たい。

「KOはお見せできなかったが、勝てたことが結果として大きい」という井岡のパンチではファンを魅了することはできない。

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