次戦はブラジル “温室育ち”バレー女子に超アウェーの洗礼
8日、リオ五輪バレーボール女子の日本代表がカメルーン戦でストレート勝ち。今大会初勝利を収めた。
とはいえ、日本と同グループ(A組)の6カ国の中では最も格下で、「絶対に負けられない戦い」をモノにしたに過ぎない。1次リーグの上位4カ国が決勝トーナメントに進むことができ、A組ではブラジル、ロシア、韓国に次いで日本の決勝トーナメント進出は濃厚だが、4位ギリギリで通過すれば、米国や中国など強豪国がひしめくB組の1位チームと対戦することに。前回のロンドンでは28年ぶりの銅メダルに沸いたが、上位通過しなければ、決勝トーナメント初戦で姿を消すことになる。
日本女子の次戦の相手は2日後の11日に当たるブラジル代表。開催国で圧倒的な声援を受ける「世界最強チーム」を相手に“奇跡”を起こさなければ、上位進出は見えてこない。超アウェーでの戦いを強いられる日本女子はしかし、敵地での免疫力に乏しい。
例えば、女子の「世界バレー(バレーボール世界選手権)」は、98年から16年に開かれた6回のうち4回が日本開催。五輪世界最終予選も日本が舞台で、しかもテレビ中継の都合で日本だけ試合開始が同時刻。日本は世界で数少ないバレー人気の高い国だけに、常に優遇されてきた。そんな「温室育ち」の日本は次戦で敵地の厳しい洗礼を浴びることになる。