日本シリーズ精彩なし…ハム陽岱鋼を冷遇する球団の思惑

公開日: 更新日:

 今回のシリーズで精彩を欠いているのが日本ハム陽岱鋼(29)だ。

 広島で行われた1、2戦こそ中堅でスタメン出場したものの、2日で4三振。3戦目以降はベンチスタートで、もっぱら後半の守備要員。計5試合で8打数無安打、5三振と、打つ方に関してはからっきしなのだ。

 サヨナラ満塁本塁打の西川(24)をはじめ、岡(25)、近藤(23)といった同じ外野手の若手に押されっ放しの印象すらある。

「いや、精彩を欠いているのは打つ方だけじゃありませんよ」と、さる日本ハムOBがこう続ける。

「俊足で守備範囲は広いものの、3年前に右肩を痛めて以来、返球に難がある。最近の陽の弱肩ぶりには、投手陣から悲鳴が上がっているとも聞いています。そこへいくと岡は明大時代に投手、近藤も捕手あがりだけに、肩は強い。控えには2年目の浅間(20)もいて、外野手に限っては飽和状態ですからね」

 陽は今季中にFA権を取得。すでにオフのFA市場の目玉として名前が取り沙汰されており、巨人をはじめ複数の球団が獲得に乗り出すとみられている。

「陽の今季年俸は1億6000万円。球団はそれだけの年俸を払う価値はないと判断しているようで、むしろ陽が他球団に移籍すれば新陳代謝を図れると考えているのではないか」とは前出のOB氏。

 そんな球団の思惑がシリーズでの起用法に表れているようなのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる