初2ケタ勝利のFA山口に3年6億円 巨人の提示は適正なのか
巨人は11日、DeNAからFA宣言した山口俊(29)と都内のホテルで入団交渉を行った。約40分の交渉の中で、宮崎秋季キャンプ中の高橋由伸監督(41)から電話で「先発として完投できるところに魅力がある」と言われたという山口俊は感激の面持ち。「そう見てもらえているのはありがたい。前向きに考えさせてもらいます」と返答したという。
今季11勝5敗、防御率2.86の好成績。しかし、2ケタ勝利はプロ11年目にしてこれが初めてで、昨季は3勝6敗、同4.49である。そんな山口に、先発陣の層を厚くしたい巨人は複数年契約と、いくつかの背番号の候補を提示。金銭面などの細部はこれからとしたが、すでに「3年総額6億円超」という大金を用意しているとスポーツ報知に報じられている。
いくらFAで移籍するとはいえ、破格すぎやしないか。巨人OBの高橋善正氏(評論家)がこう憤慨する。
「今年1年しか2ケタ勝っていない投手に3年6億円というのは、法外な値段です。今年は先発もリリーフも投手陣が苦しかったのは確か。だから、本当に必要なのか?とは言いませんが、適正な額というものがある。今年は年俸8000万円の選手。6億円もの大金を使うなら、エースか4番を張れるような大物メジャーリーガーでも補強するなら夢がありますが……」