本塁打&打点チームトップも…阪神ゴメス解雇の大バクチ
一種の賭けに出たといえそうだ。
阪神が15日、マウロ・ゴメス(32)の解雇を発表した。入団1年目の14年に109打点で打点王を獲得。今季は打率.255、22本塁打、79打点で、本塁打、打点はともにチームトップだったが、今季は2年契約の最終年だった。
高野球団本部長は「3年間、よくやってもらった」としながらも、「一塁手の外国人選手として今年、期待したほどでなかった。成績的な部分で物足りなかった」と説明した。
今季年俸2億円のゴメス放出は新戦力との兼ね合いもある。阪神はFAで外野手の糸井の獲得に乗り出しており、状況次第で捕手の原口を一塁にコンバートするプランもある。一塁しか守れないゴメスを“保険”として残留させたとしても、高年俸の助っ人を二軍で抱えておくわけにはいかない。再契約金が必要であることもネックになったのだろう。
一方で阪神はこのオフ、三塁手を中心に新助っ人の獲得調査を続けている。スポーツ紙では候補として、フィリーズ所属でメジャー通算35本塁打のダリン・ラフ(30)、元楽天のケーシー・マギー(34=タイガース)らの名前が挙がっているが、一部ではゴメス解雇を不安視する声もある。