マリーに惜敗も 錦織圭ファイナル大暴れに「3つの理由」

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 錦織が今年最後の大一番で大暴れなのは、大会のシステム自体が追い風になっているからだという指摘がある。

 グランドスラムはすべて5セットマッチ。高速サーブやパワーを武器に格下を圧倒できる強豪が3─0で消耗も少なく勝ち上がっていく一方、技巧派の錦織は初戦からフルセットを強いられるケースも多々ある。8強入りして、これから強豪と対戦という時点で、ヘロヘロになってしまうのが課題でもあった。

 しかし、8人しか出場しない今大会は、いきなりフルスロットルでプレーできる。1次リーグは4人ずつ2組に分かれた総当たり戦。3試合で上位2人に入った時点で、ベスト4進出が決まる。おまけに3セットマッチなのだ。

 スポーツライターの武田薫氏がこう言った。

「錦織は世界ランク8位以内の選手とは過去に何度も対戦しています。手の内は知り尽くしているし、どう戦えばよいのかインプットされているはずです。ただ、イメージ通りに戦うだけの技術や能力はあっても、体力が追い付かないケースが多い。3回戦くらいまでに手の内もよく分からない格下選手に足をすくわれたりね。そういった意味で、ツアー・ファイナルは錦織向きの大会だと思います」

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