ジョコは本調子にあらず 好発進の錦織に最終戦Vチャンス
今季最終戦で好スタートを切った。
男子テニスのATPツアー・ファイナル(ロンドン)2日目は14日、シングルス1次リーグA組で世界ランキング5位の錦織圭(26)が同3位のスタン・ワウリンカ(31=スイス)に、セットカウント2-0でストレート勝ち。今年の全米オープン覇者をわずか67分で退けた。
年間成績上位8選手のみが出場する今大会。錦織は14年から3年連続で晴れの舞台に立ったが、今季はリオ五輪で銅メダルを獲得したものの、ツアー勝利はATP250のメンフィスのみ。4大大会は全米のベスト4が最高成績。目標にしていたマスターズ1000も未勝利に終わった。
世界ランク3位までのマリー(29)、ジョコビッチ(29)、ワウリンカは、いずれも今季は4大大会に優勝している。同4位のラオニッチ(25)も勝ち星はブリスベン国際(250)のみだが、マリーと対戦した全英の決勝では見せ場をつくった。
■強敵を倒してこそ価値がある
そんな上位陣の中で気になるのがジョコビッチだ。今月6日、2年以上(122週)も守っていた世界1位の座をマリーに明け渡した。あるテニス関係者は、「今年ジョコビッチは悲願の全仏優勝により、史上8人目となる生涯グランドスラムを達成。それで少しばかり気が抜けたのかもしれない」と言う。