J王者決定戦のキーマン鹿島・金崎 大き過ぎた造反の代償

公開日: 更新日:

 今季の年間王者を決めるJリーグチャンピオンシップ(CS)戦は29日の第1戦を1-0で制した浦和が、対戦相手の鹿島に対して圧倒的有利の状況で3日の第2戦(埼スタ=午後7時30分キックオフ)を迎える。

 年間勝ち点1位の浦和の今季失点数はリーグ最少28。1試合平均0.82と「1点以下」だ。年間勝ち点3位の鹿島は「今季2点以上の試合が40%台」とあって浦和の堅守をこじ開けるのは容易ではない。選手全員がハードワークし、エースFW金崎夢生(27)が獅子奮迅の活躍を見せないと浦和相手に2連敗もある。「しかも金崎のモチベーションがいまひとつ……」とは某Jリーグ関係者。

「日本代表ハリルホジッチ監督は、相手ゴール前で体を張ったプレーの出来るストライカーが大好き。金崎を有力な1トップ候補として高評価していた。ところが8月のJ湘南戦の後半、交代を命じられるとベンチ前で石井監督に鬼の形相で詰め寄って暴言を吐くなど大暴れ。これがハリルさんの逆鱗に触れ、9月と10月のロシアW杯最終予選4試合の代表メンバーから『やってはいけないことをしでかした』と除外。この4試合で評価急上昇だったのが、独1部ケルンで結果を残しているFW大迫勇也(26)です。日本代表戦でも決定的な仕事をこなしてハリルさんに好印象を与え、最近は、大迫のことをベタボメしている」

 たとえ第2戦で鹿島を年間王者に導く値千金ゴールを決めても、金崎の代表復帰の可能性はゼロに近く、そのことを本人も十分に自覚している。

 やはり大き過ぎた過去の代償なのである――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由