2季ぶり1部復帰決定も スマイルJは平昌五輪までに“丸裸”
すでに来年の平昌五輪出場を決めているアイスホッケー女子日本代表のスマイルジャパンが前哨戦で結果を残した。
20日(日本時間21日)の世界選手権ディビジョン1A(2部相当)で、開催国オーストリアを4-1で下し、開幕4連勝。勝ち点12とし、21日のフランスとの最終戦を残して優勝を決め、2季ぶりの1部復帰を果たした。
平昌五輪に弾みをつけたが、今回の優勝、1部昇格は日本にはかえって不利になりかねない。
昨年の世界ランキングから日本は平昌五輪でスウェーデン、スイス、韓国と同じB組。スウェーデン、スイスの欧州勢は今大会で躍進した日本への警戒を強め、今後は徹底してマークするのは明らか。アイスホッケーの盛んな欧州では五輪に向けて対戦相手の分析を徹底して行う。実際、前回のソチ五輪で日本と1次リーグで同組だったロシア、スウェーデン、ドイツの3カ国は日本の強化試合に偵察部隊を派遣。丸裸にされた日本は3戦全敗に終わった。
今大会の日本は五輪本番を翌年に控えながら、ほぼベストメンバーで臨んだ。すでに、平昌で同組のスウェーデン、スイスに戦術を分析されている可能性もある。
出場した過去の五輪2大会では全敗に終わった日本。平昌での五輪初勝利もお預けか。