国内ゴルフ凋落の象徴 全米0P意欲の日本男子わずか21人
メジャー大会の全米オープン(6月15日開幕)と全米女子オープン(7月13日開幕)の最終予選が、22日行われた。
男子大会はすでに松山英樹、池田勇太、谷原秀人に資格があり、会場(小野GC・兵庫)には4枠を巡って36選手が出場。36ホールをプレーして11アンダーの小平智が単独首位に立ちイチ抜け。
7アンダー2位タイの6選手が、残り3枠を争ってプレーオフに突入。今平周吾、チャン・キム、宮里優作が本戦の出場権を獲得した。
女子会場(日野GC・滋賀)にはプロ、アマ75選手が出場。
8アンダー首位タイの葭葉ルミと森田遥、7アンダー3位のサイ・ペイインがまず決定。5アンダー4位タイに並んだ4選手のプレーオフになり、川岸史果が最後の切符を手に入れた。
米ツアーに詳しい吉川英三郎氏がこう解説する。
「男子大会は米国ではカナダでの1コースを含めて地区予選114コースに、毎年1万人近くがエントリーします。その地区予選を勝ち抜いた525人が最終予選会場に進むことになり、米国10コース、英国1コース、日本1コースで行われて本戦出場者が決まります。女子大会は地区予選がなく最終予選の一発勝負になり、こちらは米国21コースに加え、日本、英国、中国、韓国の全25コースで行われます。ただ、プロ資格があれば出場できる男子会場の36人は、少ない印象があります。全米オープンは日本人にもなじみがあり、もっと挑戦していいはず。世界を知らないとレベルも上がらない。参加者が少なければ今後、本戦への出場枠が減らされる可能性も十分に考えられます」
最終予選には全米ゴルフ協会のウェブサイトからエントリーすることになるが、男子会場36選手中、出場した日本人プロがたった21人というのも日本ツアーの問題点を象徴しているようで情けない話だ。