世界卓球SFは世界女王の丁寧と 平野美宇“再戦”への課題

公開日: 更新日:

 新旧交代を印象付ける試合だった。

 女子シングルス準々決勝で平野美宇(17=世界ランク8位)が、シンガポールのフェン・ティアンウェイ(30=同4位)を4-0で下し、ベスト4入りを決めた。3位決定戦がないため平野の銅メダル以上が確定。この種目の日本勢のメダルは48年ぶり。急成長を続ける17歳の前には、2012年ロンドン五輪銅メダリストのベテランも敵ではなかった。3日の準決勝は、石川佳純(24=同6位)を4-1で破ったリオ五輪金メダルの丁寧(26=同1位)が相手。4月のアジア選手権(中国)準決勝で破った世界女王と1カ月半ぶりの再戦となる。ここでも撃破すれば、1969年に優勝した小和田敏子以来の決勝進出となる。

 平野を指導するJOCエリートアカデミーの中澤鋭女子監督(38)は日刊ゲンダイのインタビュー(6月2日付)の中で、「中国は平野を徹底的に分析して調べてきているので、(攻略される)危機感はある……正直、中国選手との差はまだ結構ある。金メダルを取るまでの実力はないですね……中国選手は(想定していた)コースや動きが違った場合、0コンマ何秒の中で考えてポイントを狙うまでの適応力の早さがとても優れている。平野の課題はそういう戦術の熟練性」と語っていた。

「ここまできたら優勝できるように」という平野。アジア選手権の優勝がフロックでないことを証明できるか。

 女子ダブルス準々決勝は、伊藤美誠(16)と早田ひな(16)組が香港ペアにストレート勝ち。16年ぶりのメダルを決めた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した