身体は満身創痍でも 巨人・陽岱鋼に戦力以外の“付加価値”

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 しかも、その際の遠投でケガをした可能性も指摘されているとあっては、脆弱な体にも改めて不安が募る。日本ハム時代から脇腹、右肩、両足と故障続き。移籍1年目の今季もキャンプで下半身のコンディション不良を訴え、6月になってようやく一軍に合流した。

「ケガ」だけではない。打率は・284ながら、セ・リーグのある球団は「陽の攻略法は、内に速く、外に遅く」。つまり、インコースに速球系、アウトコースに変化球という基本的過ぎる弱点が、各球団に浸透し始めたという。

 さるチーム関係者がこう言う。

「一軍に合流して1カ月ちょっとだが、明るいから酒席の盛り上げ役としていち早くチームに溶け込んだ。遠征先では主将の坂本の飲み友達になっている。陽の母国・台湾での営業に力を入れている球団としては、戦力として以外にも付加価値が高い選手。テレビ中継だけでなく、いずれは台湾で公式戦を行う構想もあるから、陽に痛い、かゆいと言われても首脳陣はムゲにできない事情もある」

 新庄譲りの派手なプレーを好む性格、満身創痍の体調面など、使いこなすのは難しい選手。陽との契約はあと4年半もある。

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