意外な橋渡し役が 本田圭佑「パチューカ」移籍の全舞台裏

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 実際、本田は7月に入ると米国カリフォルニア州にあるUSL所属のオレンジ・カウンティに帯同。実戦練習をこなしていた。しかし、MLSにも「ホンダが欲しい」というクラブは出てこなかった。

 そこで本田サイドは、テレビ局経由でオファーのあったメキシコ行きに方向転換した。

「パチューカは、FIFA主催のクラブW杯の常連クラブ。今年12月にUAEで行われるクラブW杯に4回目の出場を決めている。この大会は11、12年と15、16年に日本で行われたが、17、18年とUAEで開催する。クラブW杯は日本テレビが放映権を持っているものの、当然のことながらUAEでは盛り上がらず、目玉商品を探していた日テレが、パチューカ移籍を橋渡しした」(放送関係者)

 実はもう1社、本田のメキシコ行きを強力にバックアップしたのがCS放送のスカパー!である。

「これまでJリーグを放送していたスカパー!は、17年から放映権をDAZNに奪われ、さらにサッカー界の最強コンテンツといわれる欧州チャンピオンズリーグ(CL)、それに欧州リーグ(EL)と欧州スーパーカップの放映権も18年から持っていかれてしまう。《本田を毎週末見られる》をうたい文句にメキシコリーグの放送をスタートさせ、加入者離れに歯止めを掛けたい。4億円といわれる年俸をスカパー!が負担し、どうやら日テレも一部を肩代わりするようです」(前出の関係者)

 もちろんパチューカも万々歳である――。

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