100バタ6位の池江瑠璃子 後半の失速は“フォーム”に難あり

公開日: 更新日:

 スーパー女子高生が世界選手権(ブダペスト)で出はなをくじかれた。

 日本女子競泳のエース池江璃花子(17=淑徳巣鴨高)が24日(日本時間25日)の100メートルバタフライ決勝で57秒08の6位。個人種目の最初のレースでメダルを逃した。

 自身の持つ日本記録(56秒86)の更新もならず「自分の力が及ばず悔しい。実力不足だなと思う」と完敗を認めるしかなかった。

 このレースでは最初の50メートルは余力を残して泳ぎ、後半に仕掛ける展開を描いていた。前半を27秒03と抑えたのは作戦通りとしても、ターン後の50メートルも30秒05とタイムが伸びず、大きく遅れてゴールした。優勝したサラ・ショーストロム(スウェーデン)ら上位3人が後半、29秒台で泳いだのとは対照的だった。

 池江は驚異的なスタミナの持ち主。レース終盤に粘りを発揮して逆転するケースは珍しくないが、今回のレースで後半に失速したのは、スタミナ切れを起こしたからではない。後半にタイムを上げようと力んでフォームを崩したためだ。競泳では水をかく際、手足のタイミングがずれるなどフォームが崩れると、水にしっかりと力が伝わらずに思うようなスピードが出ない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド