掛布二軍監督退任騒動の“元凶”はフロントの調整力のなさ

公開日: 更新日:

 7年目の中谷が生え抜きでは06年の浜中以来の20本塁打を放ち、ルーキーの大山は勝負どころで4番を任されるような選手に成長した。二軍監督が育てた選手が、一軍で実績を残しているわけですから、2人のどちらに非があったかはさほど重要とは思えません。問題は2人の間の溝がここまで決定的になってしまった事実です。

 金本監督の目に、掛布二軍監督の指導方針がぬるい、甘いと映っていたのであれば、ここまでこじれる以前にフロントが両者の間に入ってしかるべきでした。金本監督は年上の掛布二軍監督に向かって意見はしづらいでしょうから、クビにしなければならない事態になる前にフロントが調整すべきなのに、それをしたフシが見えないのです。

 金本監督は坂井オーナーから全権を託されています。「超変革」をテーマに、ぬるま湯に漬かったチームの体質を改めるのが最優先です。ならばフロントが掛布二軍監督を呼び、いまは金本監督の方針で一本化しているのだからもっと厳しく指導するよう促すべき。それでも掛布が納得できないのであればクビも仕方ありませんが、フロントが間に介在した形跡は最後まで見えませんでした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」