現地メディア驚愕 大谷「月収12万円」でも米挑戦の気概

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 冒頭の鈴村氏は「何しろスタートはマイナー契約ですからね。大谷は最初こそ困難も多いでしょうが……」と、こう話す。

「2年後の大型契約を蹴ってのメジャー挑戦ならば、嫌でもハングリー精神を発揮しなければいけない状況に追い込まれることになる。気持ちを高める要素こそあれ、それでモチベーションが下がることはありません。例えば、野茂やイチロー(マーリンズ)もそうだった」

■野茂は年俸1000万円から

 1995年にマイナー契約でドジャース入りした野茂は、近鉄時代の年俸1億4000万円から年俸約1000万円に大幅ダウン。イチローもマリナーズと3年総額1400万ドル(当時のレートで約15億4000万円=年平均約5億1000万円)で契約。オリックス最終年の2000年は年俸5億3000万円だったから、こちらもわずかながらダウンだった。

「だからこそ、イチローや野茂も『メジャーに挑戦する心は本物だ』と認められ、結果を出して次のステップへと進んでいった。こうした選手の方が、メジャーでは長くプレーできる傾向がある。野球をする上でしっかりとしたビジョンを持っているからこそ、契約にはこだわらない。逆に大型契約をすると『やって当然』と見られる。レッドソックスと6年総額70億円の契約を結んだ松坂(現ソフトバンク)しかり、現在の田中しかり。『あれだけもらって、これしか働かないのか』と冷ややかな視線を向けられてしまうケースが多い」(前出の鈴村氏)

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