金星配給もカヤの外…日馬富士に救われた稀勢の里の幸運

公開日: 更新日:

「横綱の責任」という点でも稀勢の里の存在はかすんでしまう。確かに弱い横綱は罪かもしれないが、警察沙汰になっている日馬富士とは比べものにならない。相撲協会も場所後は事件に関わりのある力士たちの事情聴取を行わなければならず、稀勢の里に構っているヒマなどない。

 このまま皆勤、負け越しでも、次の1月場所にはしれっとした顔で出場していそうな稀勢の里だが、もちろん、事件が収拾した後は話が別だ。

 左上腕と左胸を負傷した3月場所から、すでに半年以上経っている。ケガを言い訳にできる時期はとっくに過ぎた。さらに先場所は全休と、体調を整える時間はたっぷりあった。

 この日は対戦相手の逸ノ城にも、「いつもの横綱じゃない。ああいう形で勝つとは思わなかった」とクビをひねられる始末だ。

 今場所は角界の不祥事に救われたようなものだが、この調子では引退は時間の問題か。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」