日本では飛ばし屋でも…畑岡奈紗は米ツアーでなぜ勝てず
全豪シニアオープン優勝の田原紘プロが、「彼女は爆発力が魅力で、経験を積んで引き出しが増えてくれば、いずれ米ツアーでも勝てる。豪ナショナルオープンは威信をかけて決勝ラウンドに向けてグリーンを高速仕様にしてくる。パッティングラインを薄く読めず、イメージ通り打てなかったのかもしれない」と指摘する。
日本では飛ばし屋で知られる畑岡だが、米ツアーではセカンドオナーのシーンをよく見る。
「2打目を先に打つのと、後で打つのとでは持ち時間が違う。相手のプレーを見て、グリーンでボールの止まり具合や風の状況が分かれば、自信を持ってゲームを組み立てることができる。先に打たされることで、ゴルフのリズムに影響が出たことも考えられる」(前出の田原プロ)
最終日は米3勝のM・リー(21=豪州)と同組だった。リーのドライバー飛距離は270ヤード、フェアウエーを外したのは1ホールだけ。畑岡は266.5ヤードで、6度もフェアウエーを外した。日本選手は海外に出ると「もっと飛ばしたい」とスイングをいじってスランプに陥る。畑岡も気を付けたほうがいい。