1カ月で克服なるか 大谷2失点初登板で露呈した3つの課題
制球が安定せず、初回だけで26球を要し、そのうち12球がボール球だった。コントロールが乱れた原因は主に滑りやすいメジャー公認球、日本のプロ野球より傾斜の急なマウンド、イニング間の調整の3点だろう。
ボールに関しては「変化球はスプリット、カーブともしっかりと投げていましたが、乾燥したアリゾナの気候も影響しているのかもしれませんが、まだメジャーのボールに慣れていないのでしょう。スライダーはボールが抜けないように指で引っ掛けてしまうため、2球ともワンバンになってましたから」と岡島氏。
マウンドにつまずく場面もあったし、メジャーではイニング間のキャッチボールができないことも影響した。
二回、この回先頭のブロクストンに甘く入った144キロのストレートを左翼席に運ばれたことについて、大谷は「(一回裏に)点を取ってもらい、攻撃が長かった。体を温めながらできない部分で、(イニングの)先頭の抑え方はすごく勉強になった」と話している。 果たして開幕までの1カ月間で3つの課題を克服できるのか。
マウンドの傾斜は球場によっても異なるし、経験を重ねれば対応できるだろう。イニング間の調整に関しても、岡島氏は「ダルビッシュ君はシャドーピッチング、前田君はマエケン体操など、インターバルの過ごし方を工夫しています。大谷君も自分なりのルーティンを確立すればいい」と話す。