恩師や指揮官も期待 松坂大輔に“4・4巨人戦デビュー”案
■「投げられたこと。それでいい」
森繁和監督はこの日もまず、投球内容以外の感想を口にした。
「1球投げるたびに、そして投げたあとのあの声援、歓声は我々も久しぶりに聞いた。結果どうこうより投げられたこと。それでいいと思う」
指揮官は終始一貫、“投げられさえすれば、結果はついてくる”というスタンス。キャンプからチームの話題を独り占めにし、ファンも報道陣も松坂一色という抜群の人気面、集客力がナインの張り合いとなり、それがチーム強化にもつながると考えている。
客寄せパンダで大いに結構、日刊ゲンダイのインタビューにも「パンダが来ればみんなが見に来る。それだけ引きつけるものがあるし、それだけの影響があると思ったからこそ獲得した」とキッパリと言っている。
「この日の試合の観客は3万人超。同じ日の東京ドームの巨人―ヤクルト戦の2万7637人を上回った。球団は想像以上の松坂人気に驚き、森監督はしてやったりだと思っている。当然、シーズンでこの松坂効果を最大限に発揮させる方法を考えています。そこで取り沙汰されているのが、開幕2カード目の4月4日の巨人戦で公式戦デビューするプランです。本拠地ナゴヤドームの開幕カードであり、相手は宿敵の巨人。平日の試合を超満員にしてスタートできれば、球団にとっても松坂にとってもチームにとってもこれ以上ない展開ですからね」(中日球団関係者)