春夏通じ初出場 明秀日立は主力のコンバートで弱点埋める
センバツに出場する明秀学園日立(茨城)が18日、和歌山商とダブルヘッダーを行い、2勝を挙げた。
春夏通じて初出場ながら総合力は高い。DeNA細川の弟でエースの拓哉はプロ注目の144キロ右腕。1番・増田、4番・芳賀らが引っ張る打線はチーム打率.353と強力だ。
金沢監督は青森・光星学院(現八戸学院光星)監督時代に甲子園に8度出場。巨人の坂本や阪神の北條らを育てた実績がある。そんな指揮官が「私が見てきた左打者で一番」と絶大な信頼を置くのが芳賀である。
「エースの細川が注目されるが、実は芳賀がキーマンかもしれない。打っては昨秋の打率が.471。守っては野球センス抜群の二塁手ながら、チームとして捕手が課題だったため、秋の関東大会後に捕手にコンバートされた。完全に転向したわけではなく、二塁との併用だが、これによって守備が締まった。光星時代から金沢監督は強力打線のイメージがあるが、実は投手を中心にセンターラインから守りを固める指揮官でもあります」(アマチュア野球関係者)
1回戦は大会初日(23日)の第3試合で瀬戸内(広島)と対戦する。勝ち進めば、大阪桐蔭と3回戦で顔を合わせる組み合わせだ。
優勝候補大本命にも引けを取らないチームに仕上がりつつあるともっぱらだ。