日大対応遅れの遠因…理事長夫人に取り入る“女社長の正体”
優子夫人が田中理事長にH氏を売り込む形で、日大はE社と業務契約。日大は決算で「広告宣伝費」を独立計上していないが、「常に数千万円から億単位の話が飛び交っている」と日大関係者は指摘する。
悪質タックル問題を受け、プロ野球の各球場から消えた「スポーツ日大」の広告看板も、E社の仕事だ。
「Hさんは仕事の窓口である日大の企画広報部長とすぐ衝突するんです。そのことを優子夫人に告げ、田中理事長は優子夫人の言いなりだから、部長がコロコロ代わる。早い人で半年で辞めさせられた。一時、田中理事長の“腹心”が部長を務めましたが、やはりHさんと対立し、すぐ職を解かれた。田中理事長には自分の子分より、優子夫人の心の友が大事なのです」(前出の元評議員)
■プロを煙たがり素人集団に
逆にこんな逸話もある。夏休みにE社の撮影クルーが東京・砧の日大商学部でPRビデオを撮影した際、商学部の事務局長がクソ暑い中、同学部の職員十数人を招集。スタッフを下にも置かない扱いで、もてなした。
「昼食には地元の最高級店から、うな重を注文し、スタッフ全員に肝吸い付きで振る舞った。この歓待にHさんはいたく感激し、優子夫人に伝えました。すると、事務局長はとんとん拍子で出世し、今は企画広報担当の常務理事まで上り詰めました」(日大関係者)