株主から不満噴出…阪神の“病巣”を野崎元球団社長が直言

公開日: 更新日:

 こう話すのは、03年優勝時の球団社長である野崎勝義氏だ。

「今のプロ野球は非常に厳しい競争下にある。監督ひとりでは優勝できるチームはつくれません。金本監督は3年前に超変革のスローガンを掲げて、就任した。チーム、球団の体質を変革しないといけないというのが金本監督の認識だったと思う。私が社長を務めていた当時(野村克也星野仙一監督時代)は、久万オーナーにいろいろとお願いをして、外部から指導者を招聘し、外部からフロントマンや営業マンをスカウト、彼らに球団改革の知恵を出してもらった。しかし、ここ10年くらいは、タイガースは『先祖返り』をしたように思う。OBを大事にするのはいいが、組織の体質が弱くなっては意味がない。スタッフがいかに能力を発揮できるか、いかにいい人材を集めるか。組織全体として金本監督をサポートしていかないといけないと思います」

 阪神は3年前に金本監督を口説いたとき、「今までの阪神をガラリと変えてくれ」と言ったという。「ガラリ」と変えないといけないのは何より、親会社やフロントの中枢の考え方だ。

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