ZOZO騒がれた日の皮肉 老舗球団は新興勢力に5年で抜かれる
中でも、チームの成績を大きく左右しているのは高額年俸で獲得した助っ人補強の成否だ。
ソフトバンクはサファテ(5億円)、バンデンハーク(4億円)、デスパイネ(4億円)、李大浩(4億円)と高額年俸の助っ人が活躍し、チームの成績を押し上げた。
そこへいくと、巨人はゲレーロ(3億円)、ギャレット(3億円)、クルーズ(2.4億円)、フランシスコ(1.4億円)が全て期待外れ。阪神はロサリオ(3.4億円)、ゴメス(1.4億円)がいて、ゴメスは成功したものの、ロサリオは不振が続く。1億円以下で獲得したヘイグ(8000万円)らを含めると、助っ人野手は壊滅状態。巨人と阪神はすでに売り上げでソフトバンクに及ばない上に、費用対効果も低いのである。
売り上げでは3球団に及ばない楽天は今季、最下位に低迷しているものの、球団創設9年目の13年に日本一を達成。昨年17年度の売り上げは創設時の2倍となる138億円に達した。TBSから球団を買収して12年に新規参入したDeNAは、「お荷物球団」を劇的に変えた。5年で経営を黒字化し、成績も2年連続3位で、昨季は日本シリーズにも進出している。