一軍復帰の清宮が2号2ランも…「ゴジラとの比較は酷」の声
「やっと」か、それとも「順調」なのか。
日本ハムの清宮が約1カ月半ぶりに一軍登録され、21日のソフトバンク戦に「6番・指名打者」で先発出場。8点ビハインドの七回1死二塁の第3打席、2番手中田の138キロの直球を右翼スタンドへ2号2ランを運んだ。
「うまく反応できた。(打った瞬間スタンドに)行ったと思った」
清宮は、右ひじの炎症のため7月16日から二軍戦を欠場し治療に専念していたが、8月11日に二軍の楽天戦から実戦復帰。2本のホームランを打ち、一軍からお呼びがかかると即期待に応えた。
高校通算111本の清宮は「将来はメジャーでプレーしたい」と公言する。それだけに「ヤンキースに行ったゴジラ(松井秀喜)のように、2年目からはガンガンホームランを打って欲しい」と願うファンは少なくない。
パのあるスコアラーは「2年目からガンガン、というのは厳しいですよ」と言ってこう続けた。
「高卒の長距離打者に限れば、近年では鈴木誠也、丸(広)、山田哲(ヤ)は、完全開花まで4年を要し、筒香(D)も5年かかった。西武の中村は3年目に22本塁打を記録したが、ホームラン打者として花開いたのはタイトルを取った7年目から。巨人の松井が長嶋監督のマンツーマン指導で2年目(130試合、打率.294、20本塁打、66打点)からレギュラーになったのは異例。そんな打者だからヤンキースでも4番を打った。高卒野手は金属バットが木製に替わり、スピードも変化球の切れも鋭いプロの投手に慣れるには、大器でも4、5年はかかるもの。その時間が早いか遅いかは、練習の質と量、コーチの指導力によっても変わってくるものですが」
松井は1年目に11本。4年目に初の30本台(38本)をマークし、6年目には1回目の本塁打王。巨人最終年に50本で3度目のタイトルを取り、通算332本塁打で海を渡った。清宮が同じ成長曲線を描くのは、かなり厳しそうだ。