右肘手術の大谷は楽観視も…執刀医の評判と気がかりな前例
「やらないという方向も含めて、最終的には自分で決めました」――。
右肘の内側側副靱帯を再建するトミー・ジョン(TJ)手術を受けるエンゼルス・大谷翔平(24)が25日(日本時間26日)、苦渋の決断だったと明かした。
早ければ10月1日(同2日)にも、ドジャースのチームドクターであるニール・エラトロッシュ氏(58)の執刀を受ける。
このエラトロッシュ氏はドジャースを筆頭に、ロサンゼルスを本拠地とするプロスポーツチームのドクターを務める。今年7月には米国整形外科スポーツ医学会の会長に就任し、肘や膝の権威としても知られている。
同氏は、今年8月にプホルス内野手の左膝手術を行うなど、投手も含めて多くのメジャーリーガーの肘や膝にメスを入れてきた。
ロサンゼルスのプロスポーツチームの間では一定の評価を得ているものの、大谷にとっては気がかりな前例があるのも事実だ。
今季8勝(5敗)をマークしているドジャースの右腕ロス・ストリップリング(28)は、2014年にメジャー昇格が確実視されながら3月のオープン戦で右肘に異常を訴えてTJ手術を受けた。翌15年にマイナーで復帰し、16年にはメジャーデビューを果たしたが、球威は低下。故障するまで93マイル(約149キロ)だった直球の平均球速が、復帰後は90マイル(約140キロ)まで落ちた。