ダルの二の舞避けたい大谷 “二刀流”完全復活へ探る最善策
エンゼルス・大谷翔平(24)が20日(日本時間21日)のアスレチックス戦に「4番・DH」でスタメン出場し、2打数無安打1四球。3戦ぶりにバットから快音が響かず、3打席で退いた。チームは3―21で大敗した。
大谷は、今月5日に受けたMRI検査で新たに右肘靱帯の損傷が見つかり、チームドクターから手術を勧められているが、本人は結論を先送り。打者として1年目のレギュラーシーズンを全うする見込みだ。
靱帯を再建するトミー・ジョン(TJ)手術を受ければ、復帰までに1年以上を要する。大谷が希望する二刀流での出場は当分不可能で、なおかつ確実に復活する保証はどこにもない。それだけに手術に二の足を踏んでいるようなのだ。
TJ手術に詳しい医療関係者は、大谷の心情をこう推し量る。
「日本人投手の先達のケースを比較して、最善の方法を模索しているのだろう。2014年に保存療法であるPRP注射を選択した田中(ヤンキース)は75日間でマウンドに戻り、その後も投げ続けている。そこへいくと、メスを入れたダルは球威こそ回復したが、右肘の不調で離脱し、クリーニング手術を受けた。大谷はダルの二の舞いは避けたい。できれば、田中のようにメスを入れずに済めばベストと考えている。しばらく打者に専念することで、患部は回復するだろうとの希望的観測をもっているのではないか」
大谷は再来年の二刀流完全復活を見据えているというのだが。