広島の黄金時代は盤石に 小園海斗の獲得でV10も夢ではない
赤ヘル軍団のボスが右腕を天に突き上げた。
広島はソフトバンク、DeNA、オリックスとの“四つ巴”を制し、高校生ナンバーワン遊撃手と名高い小園海斗(報徳学園)の交渉権を獲得。緒方監督は「次の世代の中心として期待している。能力は非常に高い。中軸を打てる選手になってほしい」と話し、「基礎体力がどれくらいあるかを把握して、良ければ(来春の)一軍キャンプに帯同させてもいいかな」と、早くも来季の戦力になり得る可能性も示唆した。
今季、広島は球団初のV3を達成。オフは外野手の丸(29)の国内FA流出が懸念されているが、順調なら来年は二塁の菊池(28)、再来年は遊撃の田中(29)もFA権を取得する。下手をすれば、3年間で主力3人を立て続けに失いかねない。
だがしかし、能力の高い若手がゴロゴロいる。
昨年は中村奨成(19)を1位で獲得。夏の甲子園で大会記録となる6本塁打を打った打撃もさることながら、捕手としても評価が高い。中村と並ぶ正捕手候補の坂倉(20)も順調に成長。2014年ドラ1の野間(25)は今季126試合で打率・286を打ち、15年ドラ5の西川(23)も同107試合で・309と活躍した。主力が抜けても、ドラフトで獲得した生え抜き野手たちが着々と力をつけているのだ。
小園の指名で、広島の黄金時代はいよいよ盤石になる。