野口寿浩氏が今も後悔 大矢監督の休養は「ボクのせい」

公開日: 更新日:

 プロ野球のストーブリーグの話題の中心になるFA。申請期間は日本シリーズ終了の翌日から1週間(土・日・祝日を除く)。当事者にとっては人生を左右する「7日間」だ。過去の経験者に当時の苦悩、葛藤、舞台裏を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 当時、控え捕手で、しかも37歳だった野口寿浩氏(47)が阪神からFA宣言したのは08年オフ。すぐに横浜(現DeNA)への移籍が決まった。

「阪神からも残留要請はありました。でも、当時は長男がまだ2、3歳でしたし、野球人生の最後は家族のいる自宅から通いたかった。阪神に何の不満もなかった。FA宣言したら横浜さんが声をかけてくれたので、話はすぐにまとまりました。迷いはありませんでした」

 阪神時代の年俸は6500万円(推定)だったが、移籍に関して条件面の希望はなかった。

「希望と言えば、少しでも長くユニホームを着ていたいということぐらい。とはいえ、バリバリのレギュラーでもなく、年も年ですからね。1年契約でもいいと思っていたら、2年契約を出していただいた。万々歳でした。野球人生の最後は横浜のために尽くそう、大矢監督を胴上げしようと、強く思ったのですが、それを裏切るようなことになってしまいました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」